観音様のやさしいお姿に、心そっとほどかれるひと時

西山浄土宗　星水山　泉福寺

都が長岡京から平安京に移された延暦13年、桓武天皇によって建立。
洛西観音霊場16番札所の星水山　泉福寺

住職
慧善随徳（えぜんずいとく）さん

観音様をぜひじっくりご覧になってください。観音様は男性にも女性にも見える不思議なお姿をなさっています。観音様にはキレイになるという功徳があるとされています。人の心の中を見通されて辛さや悩みを救ってくださるので、心がキレイに。美しいお姿を見ているうちに自分の表情も柔らかくほどけていくことで、容姿もキレイになるということ。ぜひ泉福寺の観音様に会いに来てください。
お寺は葬儀などの辛く悲しい時に来るもの…というイメージがありませんか？もちろん、そういった辛さを抱えた方に来ていただく場でもありますが、私は楽しいことを体験していただく場でもありたいと願っています。地域の方が来られたときに「楽しいな」とか「ホッとできるスペースだな」と感じていただきたいですね。
そして考えているのは「これから」のことです。次の世代へこのお寺をスムーズにバトンタッチできるように、よい状態で次に渡せたらいいなと思っています。

長岡京から平安京へ遷都した794年
桓武天皇が観音様へのお礼として建立したお寺

泉福寺が建立されたのは、都が長岡京から平安京に移された延暦13年（794年）とされています。桓武天皇は、遷都の際に突然雷雨に見舞われました。あわてて松の木に逃げ込み、激しい落雷の中、松の木の下で天皇は一心に観音経を唱えられます。そのかいあってか、雷雨はやみ、無事遷都できたのだそう。このお礼として、隠れた松の木で観音様を刻み、御堂を建立したのが泉福寺の始まりです。境内には四季折々の花が咲き、人の心をそっと癒やしてくれます。